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Archive for the ‘未分類’ Category

ちりめんの酢漬け

土曜日, 2月 28th, 2009

 久しぶりの修行日記です。

 ここのところ,出たり入ったりが多くて,サボってしまいました・・・。

 また,頑張って投稿したい思います。

 

 さて,今回ご紹介するのは,「ちりめんの酢漬け」

 これは,昭文社の「乾物料理」(著者:有元葉子)という本に載っていたので,家で作ってみました。

 酢漬けといえば,小さい頃よく食卓に置いてあったのが,「いわしの酢漬け」

 比較的傷みやすい「いわし」を保存が効くように工夫された料理です。

 ちりめんでもイケるんだと分かって,早速作ってみました。(まあ,作るといっても,酢を入れるだけのことなのですが・・・)

 

 本では酢を入れるだけになっていますが,うちでは,砂糖を入れます。

 ほんのり甘酸っぱい味が何ともいえず,おいしいです。しょう油を少したらしていただくのもOKです。

 夕食で,娘の前にそっと差し出してみると,

 「これ,何?」・・・「遠慮しとく」・・・「やっぱ,食べてみる」・・・「これ,おいしいね!」

 とうとう,私の分まで全部たいらげてしまいました。

 ご飯のお供に,また,おつまみにももってこいです。

 

 有元さんの本では,この「じゃこの酢漬け」を使って,「きゅうりもみ」や「おろしあえ」も簡単においしく作れると紹介されています。その他,「揚げじゃこ」なども載っています。 ※じゃこ=ちりめん

 次は,「揚げじゃこ」に挑戦!!

 

 

 

好きなにおい

火曜日, 2月 3rd, 2009

 今日は,とても温かい一日でした。

 午後から,デビラの仕入れのため,軽トラに乗り海岸線を走っていると,道端に咲いている草花を見つけたので,すぐさま写真を撮りました。

 昨日までの寒さが嘘のように,今日は春の陽気でした。

 日当たりのよいその場所で,草花たちは気持ちよさそうに咲きそろっていました。

 海に目をやると,平らな水面を,水鳥たちが優雅に泳いでいます。

 車の窓ガラスを,今日は少し開けて走りました。

 「ああ,春は確かに近づいているんだな。」

 

 さて,本題の「好きなにおい」とは・・・。

 今日の帰りも,途中で配達がありました。

 愛車Jimnyの荷台に商品を積み込み,いつものように運転していると,

 後ろの方から,何やらいいにおいが・・・。

 それは,「切干大根」のにおい。今日集荷したばかりの大島産の切干。

 小さい頃は苦手だったあのにおいが,今では好きなにおいに。

 不思議ですよね。

 まだにおってきます。・・・「アオサ」です。

 これは,ものすごく磯の香りです。

 磯の香りにどうしてこんなに惹かれるのか,不思議です。

 

 そういえば,田中海産には,いろんな「におい」「香り」があふれていることに気付きました。

 においがあるからこそ,その食材もよりおいしくいただけるんだなぁ・・・。

 

 私も,田中海産のにおいに,だいぶ慣れてきました・・・。

 では,また。

 

 

 

 

そう そう そのとおり!

火曜日, 1月 27th, 2009

今日とても共感したことがありました。

また,山のことになりますが・・・。

夕食を済ませ,「1分間の深イイ話」という番組をみていると,

思わず,「そうそう,そうなんだよねぇ。」と叫んでしまいました。

その内容とは・・・

 

世界最年少で七大陸最高峰の登頂に成功した,登山家・野口健さん。

そんな一流のアルピニストの野口さんでさえ,

高い山では酸欠状態で判断を誤り,死にそうになったり,

目の前で仲間が谷に落ちるところを何度も見ています。

常に危険と隣り合わせの野口さんが山に登るのはなぜか?

 

野口「登って,登ってもダメなんですよ。帰って来て解放されたときですよね。」

野口「サウナにずっと入っていて,水風呂浴びてビール飲んで,スカッとするような感覚に近いです。」

 

このコメントの後に,

「山を登る喜びは,“頂上に登った時”ではなく,下山し“全てから解放された瞬間”に訪れるのである。」

というナレーション。

 

この野口さんが言う感覚,とっても良く分かります。

思い出すのは,ワンゲルの時代。

実際に,私が,「山に登ってよかったなあ」という感情が湧いてきた場所は,

朝の駅のホームでした。

長い合宿を終えて帰京し,また,今日から日常が始まるという日の,朝。

さわやかな朝日を浴びながら,なんともいえない喜びに浸っていました。

いったい,何に心地よさを感じたのか・・・。

それは,「今こうして,駅のホームに立ってキャンパスに向かおうとしている自分の,

日常生活の,なんと新鮮なことか・・・」そう,この新鮮さがたまらなく気持ちよかった。

言い方を換えれば,「新しい自分」になれたような感じ。

 

私たちは,日常生活をする世界のことを,下界(げかい)と呼んでいました。

山に入ると,私は,下界のことを忘れていました。

山では,全く別の世界で生きているという感じです。

だから,日常に戻った時に,それが,とても新鮮に映るのです。

 

もちろん,山での感動は語りつくせぬものがありますが,

それと同じくらい,あるいはそれ以上に喜びを感じるのは,

下山してからのことなのです。

 

では,また。

寒いのは苦手です

月曜日, 1月 19th, 2009

 このところ,すごく寒い日が続いて,体の動きもにぶくなっていました。が,今日は打って変って,暖かいどころか,ちょっと動くと暑いと言いたくなるような一日でした。

 

 私は暑いのはそんなに苦になりません。夏でも,少々クーラーなしでいる方が,調子が良いくらいです。が,寒いのは,本当に苦手です。

 こんな私が,この商売をする上で避けて通れないのが,「冷蔵庫に入ること」です。

 冷蔵庫の中の温度は,-10℃。

 去年の5月ごろは,冷蔵庫に入るのが苦痛でした。外気との差が大きいので,異常に寒く感じるのです。

 (真夏には,外がとても暑いので,ちょっと涼むにはもってこいの場所ですが・・・)

 今では,冷蔵庫にもだいぶ慣れてきて,「いやだなぁ」というような気は,あまり起こらなくなりました。というか,冬なので,外気との差が小さいので,夏のようなことはないのかもしれません。でも,やっぱり,冷蔵庫の中は冬でも寒いです。

 何事も,「慣れる」ということなんだな,そう思いました。また,意識の面でも,変わってきたのでしょうか。初めの頃は,冷蔵庫に入ると,寒さのことが真っ先に頭をよぎって,品物のことなんか二の次という感じでした。ところが,今では,中に入ってやるべき事柄が頭の中にあり,寒さのことは考えないようになっています。気持で,意識で,寒さをクリアーできているというような感じです。何事も,「気の持ちよう」ということなんだな,そう思いました。

 まあ,何より,商売をするのに,寒いとかなんとかいってる場合じゃない,ということでしょうが・・・。

 

 こんなに寒さに弱い私ですが,「寒い体験」は,大学時代に数多くやってきました。

 大学時代には,ワンダーフォーゲル部に所属し,いろいろな山を縦走しました。年間に,4つの合宿があり,冬と春の合宿は雪山で行われます。

 山スキーをはいて縦走します。家型のテントを雪上に設営して,そこで夜を明かします。寝袋の外側に,シュラフカバーというものをかけて寝るのですが,めちゃくちゃ寒いです。暖房器具なんか当然ながらありません。常に寒い状態なのです。

 冬合宿の時には,「雪洞訓練」というものがありました。部が所有している山小舎の周辺で行います。部員一人一人が,適当に散らばり,各自が縦穴の雪洞をほり,その雪洞の中で一夜を過ごします。人間一人が入れるくらいのスペースです。雪洞というと,あの「かまくら」様なイメージがあるかも知れませんが,狭くて寒いのです。少し寝たかなと思っても,寒さで目が覚めます。目が覚めたら,非常食のスープを作って飲んで暖をとります。そしてまた眠りにつきます。でも,そのうちに,また寒くなって目が覚めます。そうこうしているうちに,朝を迎えます。瀬戸内の温暖な気候で育った私にとって,この体験は,予想だにしなかった経験であり,今となっては,とても貴重な体験だったと思っています。

 

 「冷蔵庫」のお話から,なぜか「雪洞訓練」のお話になってしまいました。

 ワンゲルのことになると,話が尽きませんので,この辺にしておきます。

 では,また。

あけまして おめでとうございます

土曜日, 1月 10th, 2009

新年 あけまして おめでとうございます

旧年中は大変お世話になり 誠にありがとうございました

本年も どうぞ よろしくお願い申し上げあげます

 

さて,2009年がスタートいたしましたが,

「いりこへの道」 修行の日々は,今年も続きます。

一つ一つの仕事をしっかり覚え,力をつけていくとともに,

チャレンジ精神で,アグレッシブに行動していきたいと思っています。

 

以前に読んだ新聞の中に,

ある芸能人が出した本の紹介が載っていて,

その中に,「格言」なるものを見つけたので,

そのことについて書きます。

その芸能人の実家は,大阪で塩干・乾物屋を営んでいました。

 (すぐさま,塩干・乾物屋という文字に反応してしまいました)

その人のおばあちゃんの金言。

   「安く売ってはいるけど,安ものを売ってはいけないんや」

   「今売れてないもんでも,頭使えば売れるんや」

   「損して徳とれ」

 

1番目については,ものすごく共感しましました。

弊社は問屋であり直売所なので,できる限り安価で商品を提供させていただいています。

「安ものを売ってはいけない」,この言葉から,社長が以前言っていたことを思い出しました。

   ~うちの品物は,長い年月をかけて,味の良いもの,品質の良いものを選び抜いてきている~

つまり,長年の経験から吟味された品であるということ。

仕入れ先との信頼関係を築き,自信を持ってお客様に商品を提供していく。

お客様に喜んでいただくことで,店の信用を得る。

つくづく,商売というものは,信頼関係から成り立っていると思う。

 

2番目について。

これは,まさにそのとおり。

ものはやりようによってどうにでもなる。

知恵を出そう。

発想の転換も大切だ。

 

3番目について。

この言葉のポイントは,「得」とれではなく,「徳」とれであるという点。

なかなか含蓄のある言葉だと思います。

お客様あっての商売です。

商いを通じて,人間的に成長できたら・・・・・・。理想ですね。

 

年頭にあたって,ちょっと修行日記ぽいものを書いてみました。

ちなみに,ある芸能人とは,つんくさんです。

あまり興味のある方ではなかったのですが,

実家が乾物屋ということで,親近感を覚えました。

本屋さんに行くと,その本が置いてありましたが,

まだ買っていません。

 

本年も お付き合いのほど よろしくお願いいたします

感謝 感謝 感謝

水曜日, 12月 31st, 2008

 平成20年も,あと3時間で終わろうとしてしています。

 いろいろなことがありましたが,どうにか無事新年を迎えられそうです。

 今年,私どものお店をご利用いただきましたお客様,まことにありがとうございました。今後とも,よろしくお願いいたします。

 今年一年,一生懸命に仕事に打ち込んでくださったスタッフのみなさん,本当にお疲れ様でした。

 

 転職し,いろいろと大変な思いをさせて,苦労をかけてしまったけど,しっかり支えてくれたYUKIさん。

 お疲れ様,本当にありがとう。

 

 感謝 感謝 感謝

 

いりこ修行ひとだんらく~今年の煮干入札会終了

木曜日, 12月 25th, 2008

瀬戸内の海にも,冬到来!

海面には,水しぶきをあげ,無数の白波が立っていました。

向こうに見えるのは,大島大橋。

大橋を通行するときには,時折横風が吹きつけ,思わずハンドルを持つ手に力が入ってしまいました。(HIACEは,背が高いので,車体がもう揺れる揺れる(^^ゞ)

 

そんな今日,

今年最後の第36回煮干入札会があり,無事終了しました。

 

以前も書いたように,入札会は,修行道の中で最も重要な仕事です。

改めて,今年,36回を重ねたことに,時の流れの速さを感じます。

いったい,どれだけのことが身に付いただろうか・・・。

身に付くどころか,入札(いりこの見付)というもののほんの一端をかじっただけという感じだ。

一人前に見付ができるようになるまでには,まだまだ,何年も歳月が必要である。

 

私なりに,入札のときに大切なことを考えてみました。

    ・・・・・・ 先見性,直観,タイミング,体調etc ・・・・・・

やはり一番は,直観というか「勘」であろうか。

社長を見ていると,最終的には第六感が働いているように思う。

まさに,「経験がものをいう」「経験に裏打ちされた自信」とでも言うべきものか。

まだまだ,足元にも及ばない。

しかしながら,吸収できたことも多かったと思う。

「きついなぁ」と思うことも時にあったが,毎回,わくわくしながら,参加していたのも事実である。

目をつけたいりこが落札するかどうか,発表の瞬間は,なんとも言えないワクワク感がある。

・・・今から,来年の入札会が楽しみです・・・。

 

おまけ。

この日記を書きながら,TVから聞こえてくるのは,矢島美容室の歌声。

「♪みそスープの 具は 豆腐と わ~かめ♪」

なかなか,いいねぇこの歌。

みなさん,田中海産のワカメもよろしく!

「釜あげしらす」 入荷!

水曜日, 12月 24th, 2008

 

「釜あげしらす」が入荷しました。

釜あげしらすは,カタクチイワシの稚魚を

素早く釜ゆでします。

新鮮な釜あげしらすは,白くてふわふわです。

 

価格 900円(税込)

内容量 1kg

クール便での発送も受け承っております。

 

 

年内限定の商品です。

仕入れの数量に限りがありますので,

売り切れの際にはご容赦ください。

 

このシーズンになると,何といっても,釜あげしらす!

毎年,釜あげファンのお客様がご来店くださいます。

 

釜あげは,日本酒と,ばっちりの相性です。

いろいろな食べ方があると思いますが,

私は,醤油に砂糖少々を入れ,だいだい酢を絞ったものをかけて

いただくのが好きです。

(大根おろしを加えてもいけます。)

 

 

釜あげしらす,きっと,はまりますよ。J

 

 

 

船越の海

土曜日, 12月 20th, 2008

  この写真は,私が生まれ育った周防大島の「船越」の海です。

  沖に見えるのは,立島(たつしま)です。

  そのまた遠くには,大きなタンカーがゆ~くり,ゆ~くりと,航行しています。

 

  今シーズンは暖冬なのでしょうか,今日も,あったかい日差しが注いでいました。

  海面に反射する光は,目をつむりたくなるほど強烈です。

  でも,海の色は,やっぱり「冬の海の色」です。

  夏とは違って,なんとなくさみしい感じがするのは,なぜでしょう・・・

 

周防大島は,山口県の大島郡。地図には,「屋代島」とあります。

ちなみに,面積は瀬戸内海で3番目です。(1番目は,淡路島。2番目は小豆島)

ちょうど「金魚」の形をしていて,「船越」は,その金魚の一番くびれた部分にあります。

その名のとおり,遠く昔には,こっちの海からあっちの海まで,船が越していたそうです。

 

なつかしい船越の海。

まだ幼い頃,父が漕ぐ小さな伝馬船にのせてもらい,魚釣り。

よく釣れていたのは,ギザミ・キスゴ・ハゼだったかな?

そいえば,船酔いもしてたなぁ・・・。

 

船上からは見えない,暗い海の底の,魚たちの様子を想像しながら,

糸を垂らしていたあの頃が,なつかしい。

 

昼ごはんの後,ちょっと立ち寄っただけ。

少しの間,時間が止まっているようでした。

 

 

 

 

  

 

 

  

乾物屋ですから

土曜日, 12月 13th, 2008

今日は,地元大島で生産された「切干大根」の袋詰め作業をしました。

様々な種類の仕事を経験することは,とても大切なこと(修行のひとつ)だと思っています。

うちは,海産物問屋ですが,乾物屋でもあります。

だから,切干大根や干し椎茸やかんぴょう等,山のものも取り扱っています。

昔の話ですが,「○○屋のケンちゃん」っていうTVが流行ってて,

小学1年生頃の私は,「♪♪乾物屋のかっちゃんどこ行くの~♪♪」って

勝手に替え歌作って,歌いながら,

自転車の荷台に商品を乗せ,配達の手伝いをしていました。

(あの頃は,なんかとっても楽しかったなぁ。)

切干大根は,細長く切った大根を茹でて,天日で干します。

おひさまに当てることで,あんなにおいしい食材ができる。

まさに太陽の恵み!  人間の知恵ってすばらしい!

袋詰め作業をしながら,しみじみと感心したのでありました。

最後に,切干大根と言えば,煮物が定番ですが,

意外といけるのが,サラダです。

ドレッシングやポン酢などでいただくと,

シャキシャキして,Goodです。

是非お試しあれ。